2025年5月に話題になったクレジット／プリペイドカード関連のトピックスを紹介する。一部、6月発表のニュースも取り上げる。

業界再編の兆し？　新サービス開始や開始予告が相次ぐ

　三井住友カードとソフトバンクのデジタル分野における包括的な業務提携に基づき、PayPayは三井住友カードの優遇、三井住友カードは個人向け金融サービス「Olive」でのPayPayの優遇を開始すると発表した。このほか、さまざまな分野で相互に連携した新たな取り組みを実施する。
 
　連携の具体的な開始時期は今後発表する。それぞれ高いシェアを持ちつつも、キャッシュレス決済サービスのラインアップに抜けがあり、提携によって相互に補完を目指す。

　PayPayは、審査不要・年会費無料のバーチャルカード「PayPay残高カード」を5月21日に開始した。国際ブランドはVisa。現時点ではリアルカードの発行はなく、オンラインでのみ利用できる。
 
　一方、三井住友カードは、旧「Tポイント」と統合した共通ポイントサービス「Vポイント」の1周年を記念して、「モバイルVカード」を使えば使うほどお得になる「Vランク」を今年4月22日から開始し、毎月、Vポイントや三井住友カードの「スマホのタッチ決済」限定のキャンペーンを実施している。
 
　6月は対象カード限定で、要エントリーのキャンペーン「スマホのVisaのタッチ決済1000％還元キャンペーン！」を開催。「スマホのVisaのタッチ決済」で買い物1回につき税込500円以上を3回以上利用すると、抽選で200人に合計利用額の1000％相当還元（上限5万ポイント）をプレゼントする。さらに外れた人から9800人に300ポイントが当たる。キャンペーン期間は6月2日～7月15日。
 
　三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）は、5月27日に発表した個人向け新金融サービスブランド「エムット」の誕生を記念し、最大5万円相当の特典や2万円相当のポイントがもらえるキャンペーンを6月2日に開始した。三菱UFJ eスマート証券で三菱UFJカード決済による投資信託の積立サービスを行うと、最大2万円相当のグローバルポイントをプレゼントする「クレカ積立スタートキャンペーン」も同時開催する。